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ヨガと健康【意外と知らない経皮吸収のおはなしvol.1】

意外と知らない経皮吸収のおはなしvol.1

先日、オンラインイベント【意外と知らない経皮吸収のおはなし】にご参加頂きましてありがとうございました。

今回はイベントでお話しした内容をブログでご紹介させて頂きます。

それでは早速経皮吸収についてみていきましょう。

経皮吸収・経口吸収の違いについて

私たちの体内に体外から栄養素を摂り入れるにはいくつかの方法があります。

ひとつは皮膚の毛穴から吸収される経皮吸収と、もうひとつは口から体内に吸収される経口吸収。

他、呼吸により体内に吸収される呼吸吸収がありますが、今回は比較しやすいように、経皮吸収と経口吸収についてスポットを当てていきます。

まず、このふたつの大きな違いについて見ていきましょう。

【経皮吸収(摂取)】

皮膚を通して成分が体内に浸透し、吸収されることを指します。

薬で例えると、ぜんそくの発作が起きた時に皮膚に貼る貼付剤や、禁煙のためのニコチンパッチや軟膏などが該当します。

【経口吸収(摂取)】

口(食事)から栄養素を取り入れ、胃や小腸等を経由し体内へと吸収されることを指します。

薬で例えると、飲み薬全般が該当します。

このように、皮膚からは経皮吸収、口からは経口吸収といった違いがあります。

【吸収】と聞くと、私たちは身体に良い栄養素だけを摂り入れていると思いがちですが、残念ながら同時に、身体に悪影響を及ぼす有害化学物質や残留農薬、食品添加物なども一緒に吸収してしまっているのです。

特に体内に悪影響を及ぼす、皮膚(経皮)を通して、体の中に侵入してくる有害化学物質を経皮毒。
同様に、食品に使用されている食品添加物や残留農薬などを経口毒といいます。

経皮毒・経口毒の違いについて

経皮毒・経口毒とは一体どのようなものなのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。

【経皮毒】

通常、皮膚は表皮・真皮・皮下組織からなる3層構造となっており、外敵や異物の侵入を防いでくれます。

しかし、シャンプーなどに含まれる合成界面活性剤※などで、皮膚バリアである角質層が破壊されてしまうと、その破壊された場所に、脂溶性の高い有害化学物質がダイレクトに真皮の毛細血管まで浸入し、血液に乗って全身を巡ります。

真皮の下にある皮下組織には脂肪が多く含まれており、脂肪に引き寄せられる性質を持っている有害化学物質は、皮下組織内の脂肪に蓄積されます。

最終的には皮膚から入った有害化学物質は、10日かけても10%も排出されないといわれており、残りの90%が体内に蓄積されたまま、ほとんどは皮下組織内に残留し、蓄積され続けます。

経皮吸収された合成化学物質は脂肪分の多いところに溜まる性質を持っているため、やがて蓄積してしまった臓器は正常に働けなくなります。

場所は様々ですが主に脳(全体の約60%は脂肪)や肝臓などです。
さらに男性なら前立腺、女性なら乳房と子宮にも多く溜まります。

※合成界面活性剤とは、スーパーやドラックストアなど、いわゆる量販店などで多く見られるシャンプーや歯磨き粉、洗濯洗剤などに含まれている水と油が分離しないように人為的に作られている物質です。
食品ですと乳化剤と表記されているものが該当します。

【経口毒】

経口摂取はまず、本能的に体内に取り入れていいものかどうかを五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)で判断します。

腐っている匂いはしていないか、生焼けになっていないか、変色していないか…等です。

その判断後、食事という形で口から摂取をし、胃で消化、腸で吸収、肝臓・腎臓で解毒、排泄という過程を経るため、最終的には有害化学物質の90%が体外へと排出されます。

日々の健康は食事から始まるため、食品添加物や残留農薬などに気を付けながら食事をすることが大前提です。

ですが、吸収率だけでみると経皮からの吸収率の方が圧倒的に高いため、肌に触れるものにも気を付ける必要性が十分にあります。

また経口摂取に比べ、化粧品や日焼け止めクリーム・シャワーやお風呂のお湯、柔軟剤・生理用ナプキン等、周りにありふれているあらゆるものに有害化学物質が含まれ過ぎており、意識が向きにくいのも経皮吸収のため、より一層注意が必要となります。

身体の経皮吸収率について

身体の部位により、経皮吸収率が異なります。

経皮吸収率

肘の内側の1倍を基準にした経皮摂取率をご紹介します。

▪腕内側1.1倍
▪手のひら0.8倍
▪足の裏0.1倍
▪足首0.4倍
▪陰部42倍
▪背中1.7倍
▪わきの下3.6倍
▪頬13倍
▪首6倍
▪頭3.5倍

特に陰部の42倍は非常に数値が多いため、入浴する際に経費摂取を極力避けるべく入浴剤やボディーソープなどには特に気を付けたい所です。

それだは次回、日本の認可されている食品添加物や、有害化学物質の規定を世界と比較しながら、その背景にある歴史についてさらに深堀していきましょう。

ではまた。

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