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ヨガと歴史【医学の種類や歴史について学ぼう】

現在の医療は西洋医学(アロパシー医学)が主流となっています。

しかし、実は1900年代初頭までは様々な医療が存在していたことをご存知でしたか?

今回は私たちが生きていく上で密接に関わる医療についてのお話です。 

食べる量を半分にすると、寿命が2倍になる

過去にこのような実験をしたことがありました。
その内容はエサを食べたいだけ食べるマウスと、カロリーを60%減らしたマウスの群れで繰り返し寿命の長さを比較するという内容でした。

結果、食べたいだけ食べたマウスの群れに比べ、カロリーを制限したマウスの寿命が1400日、約2倍も伸びるという事が判明したのです。

つまり、【カロリーを制限する=寿命が延びる=病気が激減する】という従来の食と医療の概念をひっくり返してしまったのです。

実はこの実験は約80年以上前に実施されたものであり、その実験結果は当時すでに科学的にも、医学的にも認められていたものでした。

しかし、当時この実験結果が世に広まることがありませんでした。

かつての医療

一般的に広く知られてはいませんが、ひと昔前までは様々な治療法が存在し、世間に浸透していました。

例えば、ホメオパシーといった同種治療。

特に日本では馴染みのない治療法ですが、ホメオパシーとはその病気を起こしうる薬を用いて、その病気を治すという治療法です。 

毒を持って、毒を制すという考えのもと、開発された治療法です。

このホメオパシーはイギリス王室でも長年使用されており、現在でもヨーロッパをはじめとする約80か国以上で広く使われています。

その他にも当時は

▪五術を用いる漢方、鍼灸をはじめとする東洋医学
▪アロマテラピー
▪ヨガや瞑想などが該当するサイコオパシー(心理療法)
▪カイロプラクティックなどのオステオパシー(整骨療法)
▪薬草を用いるナチュロパシー(自然療法) などが現在よりも日常的に広まっていました。

しかし、ある時期を境にこれらの治療法は影を潜めることとなります。

西洋医学(アロパシー医学)

その理由は、科学的根拠に基づいた薬を使用する西洋医学(アロパシー医学)一強の時代へと突入したからです。

西洋医学は身体の悪い部分に直接アプローチし、投薬や手術といった方法で原因を取り除いていく医学です。

身近な症状でいえば、頭痛がすると頭痛薬を。
腹痛になると整腸剤を投薬して、痛みや不快感などを取り除く、現在では世界中で主流になっている治療法が西洋医学です。

それではなぜ他の治療法が影を潜め、西洋医学が一強となったのでしょうか。

フレスクナーレポート

このフレスクナーレポートと呼ばれるものが世に発表されるまでは、患者の希望に合わせて、治療の選択ができる自由な診療が主流でした。

ところが1910年。
医療行為に携わる者への一定基準を制定したフレスクナーレポートが発表されました。

そのフレスクナーレポートの内容とは、科学的な薬による治療のみが医療である事と認定し、それ以外は医療である事は認めないというものでした。

しかし、当時の医療の現場は東洋医学や、ホメオパシーなどの自由診療で溢れていました。

当然、西洋医学を主軸とし、基準を満たす学校はごく僅か。
その結果、条件に満たなった数多くの学校は廃校に追い込まれてしまいました。

こうして西洋医学(アロパシー医学)はあっという間に医療界で一強となったのです。

何事もすべてはバランス

特に日本は健康保険制度の導入により諸外国に比べ、治療費が安いことから、良くも悪くも保険が適用されている病院に通いやすいような仕組みになっています。

しかし、反対に高額な治療費がかかる保険適用外の病院へ行くと治療の幅がグンと拡がります。

その理由は先ほどお伝えさせて頂いた歴史の背景からもわかるように、1910年以降、西洋医学以外の治療は医療として認められず、保険適用外になってしまったからなのです。

過去の歴史を知ることで他の治療法を知る。

そうすることでたった一つの大切なご自身のお身体を守る可能性がさらに広まるのではないでしょうか。

その上で、自分が良いなと思ったものを自分で選び、選択する。

何事もすべてはバランスなのです。

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