
様々な病気の症状は、環境に適応しようとする身体の調整の努力が歪んだ不自然な形で現れたものであるとヨガの教えでは言われています。
今回はヨガの教えから見る、病気の進行段階についてのお話です。
調整の病と退化の病

病気は大きくふたつに分けられており、ひとつは【調整の病】、もう一つは【退化の病】に分けれられます。
調整の病は急性症状として現れ、環境と調和のとれた関係が回復されれば、症状が消えていきます。
主な症状としては発熱、咳、鼻水、下痢などの一般的な風邪の症状、または軽度の皮膚炎などが挙げられます。
それに対し、退化の病は慢性的な苦痛の形で現れるとされており、生活習慣が元になる病気全般などが症状として主に挙げられます。
この退化の病は環境との調和を取り戻し、人間性を回復するために退化傾向を逆転させなければ、退化は徐々に広く、深く、私たちの身体を冒していくのです。
一般的に私たちの病気は、次のような段階で進行していきます。
調整の病は急性症状として現れ、環境と調和のとれた関係が回復されれば、症状が消えていきます。
主な症状としては発熱、咳、鼻水、下痢などの一般的な風邪の症状、または軽度の皮膚炎などが挙げられます。
それに対し、退化の病は慢性的な苦痛の形で現れるとされており、生活習慣が元になる病気全般などが症状として主に挙げられます。
この退化の病は環境との調和を取り戻し、人間性を回復するために退化傾向を逆転させなければ、退化は徐々に広く、深く、私たちの身体を冒していくのです。
一般的に私たちの病気は、次のような段階で進行していきます。
第一段階 全般的な疲れ
肉体的、精神的な疲れは病気の始まりです。
この状態では、筋肉の緊張、硬化、排尿回数、発汗量の増加。
精神的には思考力の低下などが見られます。
一晩ゆっくりと休み、身体に負担の少ない食べ物を取り、適度に身体を動かすことで2~3時間から2~3日で回復することができます。
この状態では、筋肉の緊張、硬化、排尿回数、発汗量の増加。
精神的には思考力の低下などが見られます。
一晩ゆっくりと休み、身体に負担の少ない食べ物を取り、適度に身体を動かすことで2~3時間から2~3日で回復することができます。
第二段階 鈍痛
全般的な疲労感が慢性化すると、時々痛みを感じるようになります。
筋肉痛、頭痛、腹痛、一時的な呼吸困難、動悸の乱れ、発熱、悪寒。
精神的には憂鬱、心配事が増え、不安感に襲われます。
正しい食生活、活発な運動、しっかりとした休養で2~3日から2~3週間で回復します。
筋肉痛、頭痛、腹痛、一時的な呼吸困難、動悸の乱れ、発熱、悪寒。
精神的には憂鬱、心配事が増え、不安感に襲われます。
正しい食生活、活発な運動、しっかりとした休養で2~3日から2~3週間で回復します。
第三段階 血液の病
食生活が環境の調和からそれて進み続けると、赤血球、白血球、血漿を含む血液が、自然環境と私たちの調和のとれた環境を保つのに不適切になります。
血液は細胞に浸透するので、身体の細胞組織が異常を見せるようになります。
血圧異常、貧血、紫斑、白血病、壊血病、喘息、癲癇、皮膚病など。
血液の回復を図るには従来の食事を見直し、適切な運動と休養を取る以外ありません。
回復には10日から2~3か月の時間を要します。
また、血液の循環を活発化するための簡単な手当てが必要となってきます。
血液は細胞に浸透するので、身体の細胞組織が異常を見せるようになります。
血圧異常、貧血、紫斑、白血病、壊血病、喘息、癲癇、皮膚病など。
血液の回復を図るには従来の食事を見直し、適切な運動と休養を取る以外ありません。
回復には10日から2~3か月の時間を要します。
また、血液の循環を活発化するための簡単な手当てが必要となってきます。
第四段階 感情的不調
長い間質の悪い血液が体内を循環し続けると、感情の不調が見られるようになります。
短気、興奮、怒り、欲求不満、絶望感など。
客観的に物事を見ることができなくなり、不慣れな状況に遭遇すると、とてつもない恐怖感に襲われ、それに対する反応として、防御的、あるいは攻撃的な正常ではない態度が日常的にみられるようになります。
また、この時期になると筋肉が硬化し始めます。
回復には1か月から数か月かかります。
より調和のとれた食事をとり、肉体と精神を休養させる必要があります。
短気、興奮、怒り、欲求不満、絶望感など。
客観的に物事を見ることができなくなり、不慣れな状況に遭遇すると、とてつもない恐怖感に襲われ、それに対する反応として、防御的、あるいは攻撃的な正常ではない態度が日常的にみられるようになります。
また、この時期になると筋肉が硬化し始めます。
回復には1か月から数か月かかります。
より調和のとれた食事をとり、肉体と精神を休養させる必要があります。
第五段階 器官の病
質的にバランスの取れていない血液が長い間循環していれば、器官や腺の機能や質も少しづつ変化していき、やがて構造的変化、機能障害、退化が起こり始めます。
動脈硬化、糖尿病、腎臓結石、胆石、ガン、その他多くの病がこの段階に属します。
精神的には、慢性的な強情さや、偏見、心の狭さが顕著に現れます。
回復期間は数か月から1年と長い時間を要するようになります。
自己反省をし、根気よく正しい食事を行い、生活全般を是正しなければなりません。
動脈硬化、糖尿病、腎臓結石、胆石、ガン、その他多くの病がこの段階に属します。
精神的には、慢性的な強情さや、偏見、心の狭さが顕著に現れます。
回復期間は数か月から1年と長い時間を要するようになります。
自己反省をし、根気よく正しい食事を行い、生活全般を是正しなければなりません。
第六段階 神経的不調
器官と腺の病の段階からさらに退化傾向が強まります。
身体の麻痺や、精神分裂症、偏執病等の精神病などで、肉体と精神の協調が次第に失われていきます。
悲観的な考えが毎日の生活を支配し始め、自殺などの破壊的妄想にとらわれます。
この段階から完全に回復し、自身と信頼、そして積極的な人生観を取り戻すには6か月から2~3年かかります。
生活方法を完全に変え、正しい食習慣、環境との調和のとれた関係、活発な肉体の運動、周囲の人たちの愛情のこもったお世話などが必要となります。
身体の麻痺や、精神分裂症、偏執病等の精神病などで、肉体と精神の協調が次第に失われていきます。
悲観的な考えが毎日の生活を支配し始め、自殺などの破壊的妄想にとらわれます。
この段階から完全に回復し、自身と信頼、そして積極的な人生観を取り戻すには6か月から2~3年かかります。
生活方法を完全に変え、正しい食習慣、環境との調和のとれた関係、活発な肉体の運動、周囲の人たちの愛情のこもったお世話などが必要となります。
第七段階 傲慢
長年に渡り、誤った生活を続けていると、最後には最悪の病気である傲慢に到達します。
前段階の病気を経なくてもこの病気はやってきます。
傲慢はもっとも広く人々の生命に影響を及ぼすものです。
自己中心的、利己主義、虚栄、自負、排他性、自己正当化などが共通の症状とされています。
回復期間には2~3年、それ以上の長い時間を要します。
傲慢さが癒されると、謙遜と慎みの精神が生まれ、無知である自己を発見することによって周りに感謝する心も回復します。
その時に自然に環境と調和のとれた生活方法を送るようになり、新しい生活が始まっていきます。
前段階の病気を経なくてもこの病気はやってきます。
傲慢はもっとも広く人々の生命に影響を及ぼすものです。
自己中心的、利己主義、虚栄、自負、排他性、自己正当化などが共通の症状とされています。
回復期間には2~3年、それ以上の長い時間を要します。
傲慢さが癒されると、謙遜と慎みの精神が生まれ、無知である自己を発見することによって周りに感謝する心も回復します。
その時に自然に環境と調和のとれた生活方法を送るようになり、新しい生活が始まっていきます。
まとめ

あらゆる肉体的、心理的、精神的病はこれまで紹介した七段階のうち、どこかに属しています。
様々な病気は重なり合い、互いに関連しあっているのです。
そしてそれらは同じ根、つまり誤った生活方法から枝分かれしてきた症状なのです。
現代を生きる私たちは様々な病気に蝕まれており、そのほとんどが退化の病です。
そして加齢と共に病に苦しみ、死んでいくという事が当たり前だと思っている方がほとんどです。
しかし、今の常識となっている【当たり前】という概念を一度外して見て下さい。
人間本来の自然の秩序に従い、生きることを心がけるだけで日々の健康を楽しむことができ、病気に苦しむこともなくなるのです。
肉体と精神は繋がっているという【心身一如】の考えを大切に、毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
それでは、また。
様々な病気は重なり合い、互いに関連しあっているのです。
そしてそれらは同じ根、つまり誤った生活方法から枝分かれしてきた症状なのです。
現代を生きる私たちは様々な病気に蝕まれており、そのほとんどが退化の病です。
そして加齢と共に病に苦しみ、死んでいくという事が当たり前だと思っている方がほとんどです。
しかし、今の常識となっている【当たり前】という概念を一度外して見て下さい。
人間本来の自然の秩序に従い、生きることを心がけるだけで日々の健康を楽しむことができ、病気に苦しむこともなくなるのです。
肉体と精神は繋がっているという【心身一如】の考えを大切に、毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
それでは、また。