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ヨガと健康【なぜ?メンタルヘルスにヨガが効果的な理由】

ヨガは身体的な効果をもたらすことはもちろん、心の安定にも高い効果が見られます。

はやり病から早2年。

自宅にいる機会が増え、行動が規制される…等、私たちの生活はすっかり様変わりし、ストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。

そんな時に気軽に始めることのできるヨガを生活の中に取り入れることで、ストレスと上手に付き合っていくことができます。

なぜ、ヨガがストレスに良いのか、その理由を見ていきましょう。

私たちが感じるストレスの原因

ストレスを感じる大きさや度合いは人それぞれ異なりますが、一見周りから見ると幸せだと感じることもストレスと感じてしまう場合があります。

ストレスだらけの現代

例えば、結婚や妊娠・出産などは分かりやすい例で、はたから見ると幸せそうに見えますし、本人たちも、もちろんそう感じています。
しかし、幸せと同時に【責任】が伴なうため、無意識にストレスを感じやすいのです。
これが表面化すると『マリッジブルー』『マタニティーブルー』『産後鬱』となります。

それ以外にも社会的情勢、金銭面の不安や、人間関係、家族関係。
さらには電磁波等の影響さえもストレスと身体が認識してしまうため、特に私たち現代人は多くのストレスの中で生活をしているのです。

これら全ての要因は身体を傷つけ、神経的緊張を引き起こし、心にも影響を与えてしまいます。

上手にストレスと向き合えていたらいいのですが、心の中は常に孤独感やさみしさに襲われていて、何かの拍子にふ、と悪化してしまうとそのストレスの吐き出し方を間違った方向に使ってしまうのです。

自暴自棄になり、アルコールを含めた薬物乱用や、摂食異常、自傷行為、非建設的な人間関係等。
この不自然な解決方法に走っても、孤独感やさみしさが募るだけで、根本的な解決には繋がりません。

規則正しい生活とバランスの取れた食事、そして適度な運動で心を開放していく。

そこで深い呼吸と身体を動かすことがセットになったヨガが心の解放の手助けをしてくれるのです。

呼吸(プラーナヤーマ)

ヨガを行う際、重要となるのが呼吸(プラーナヤーマ)です。
様々な呼吸法がありますが、一般的には鼻呼吸で、吐く息を長く意識します。

呼吸と心のメカニズム

人は息を吸うと緊張・興奮を促す神経、交感神経が優位になります。
この交感神経は車で例えるとアクセルのような存在です。
交感神経が高まると、身体は緊張状態となり、興奮しやすくなります。

反対に人は息を吐くとリラックスを促す神経、副交感神経が優位になります。

この副交感神経は車で例えるとブレーキのような存在です。
副交感神経が高まると、身体は落ち着き、リラックスモードに入ります。

この交感神経と副交感神経は正反対はシーソーのような関係であり、どちらか一方が優位に立つと、もう一方は劣位となり、このはたらきを繰り返しています。

ヨガでは吐く息を長く行うため、副交感神経が優位になりやすい状態になります。

副交感神経が優位になるメリット

このリラックスモードが継続されることで心身に様々な良い影響がもたらされます。

▪ストレス解消され、脳疲労が回復する
▪物事を前向きに捉えられるようになる
▪精神的に安定し、感情の起伏の波が落ち着く
▪不安感・焦りや緊張が消えていく
▪睡眠障害の改善
▪呼吸が苦しい、動悸などの改善 等々。

ストレスが過度に溜まってしまっている方は背中が丸まり、胸元が縮んでいる方が多いので、十分な酸素を体内に取り込むことができずに浅く、早い呼吸をしている方がほとんどです。

すると交感神経が優位になりやすく、常にアクセルが全開の状態になってしまうため、夜なかなか寝付けずに次第に生活リズムが昼夜逆転してしまいます。

日光を浴び、セロトニンと呼ばれる幸せホルモンが分泌される時間帯に、疲れ切って家にこもるようになってしまうため、セロトニンが必要量分泌されず、ますます気分が落ち込んでしまうというループに入ってしまうのです。

はじめは難しくても背筋を伸ばし、吐く息を長く意識をして呼吸を繰り返してみて下さい。
これだけでも大分気分がスッキリします。

ヨガのポーズ(アサナ)

ヨガには心に良い作用するポーズ(アサナ)が多くあることをご存じでしょうか。

自律神経は脳から脊髄の側面を絶えず走り続けています。

背骨を丸める・伸ばす。
左右に動かす。
体をねじる。

このようなアサナを呼吸に合わせながら行うことで自律神経が刺激され、ストレスが解消し、次第に心が落ち着いていきます。

単純に身体を動かすだけでも気分が晴れるのですが、激しすぎる動きばかり繰り返してしまうと、アクセルの働きを持つ交感神経が優位になり続けてしまうため注意が必要です。

その点ヨガは吐く息を長く、ゆっくりとした動作で行うため、ブレーキの働きを持つ副交感神経が優位になります。

ヨガを終えた後は頭の中がクリアになり、程よい疲労感を味わえるため、安眠効果も期待できる等の理由から、ストレスやメンタルケアを専門とする先生方がヨガをオススメするのはこのためです。

難易度の高いアサナは体勢を維持するだけで精一杯になってしまうため、呼吸が止まらず行うことの出来るやさしいアサナがオススメです。

ガス抜きのポーズ

仰向けに寝転がり、両膝を抱きかかえ静かに呼吸を繰り返します。
腹部を圧迫し、腹圧をかけ体内に溜まっている老廃物を体外に排出しやすいように促します。

猫のポーズ

ゆっくりとした動作で背骨を丁寧に動かします。
背面の凝り固まった筋肉を和らげ、背骨の側面を走る自律神経を整える効果があります。

シャバ―サナ

究極のリラックスポーズ、シャバ―サナ。
仰向けの状態で足のつま先をできるだけ外側に向け全身の力を抜き、呼吸に意識を集中します。
流れてくる感情を受け止め、自分の心を内観する。
特に夜の寝つきが良くない方にオススメです。

まとめ

いかがでしたか?
夜、寝る前に行い、そのまま眠りにつくのもOK。
いつでも行うことができるヨガを取り入れて、ストレスで鬱々としている気分を晴らしてみませんか?

もっと、もっとわがままに生きたっていいんですよ

周りと比べず、【今】の自分を見つめる。

何度も繰り返し行い続けていくうちに、不安や焦り、イライラやモヤモヤが徐々に消えていきます。

そして次第に他人軸から、自分軸へと。
さらには周りに振り回されずに自分らしい生き方がきっと見つかるはずです。

すぐに効果は出ないかもしれません。
しかし、ヨガを通じ、【今】を見つめることで何かが変わるかもしれません。

ご自身のペースで。
ヨガで心身の健康を取り戻していきましょう。

もっと、もっとわがままに生きたっていいんですよ。
だってあなただけの人生なんですから。

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